洞川・大峰山(奈良県天川村)その1 《戻》 《次》 深北緑地(大阪)

蟷螂窟/大峯山行者修行の場

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2010年10月18日 天川村洞川を再び訪れる。 10月も中旬になると早朝の天川村は冷え込んでいる。 吐く息も白い。紅葉もちらほらと。早朝蟷螂窟を見学した。

蟷螂(とうろう)の岩屋・蝙蝠(こうもり)の岩屋(click拡大)「聖宝理源大師」

  蟷螂の岩屋・蝙蝠の岩屋

小屋のような建物が蟷螂の岩屋の入口。早朝の撮影、平日でもあり開門はしない。写真手前の洞穴が蝙蝠の岩屋。山上川の右岸の岩壁に洞窟が並んでいる。

修験道の修行の一つに洞窟内に座し、本尊と対峙して霊力を身に付ける修行がある。蟷螂の岩屋もその中の一つで、古くから大峯山中の一之行場として信者の訪れる洞窟だ。水の浸食により、変化に富んだ神秘的な洞窟内は、胎内修行の場として修行を積んだ山伏は仏として再生する。修験道中興の祖「聖宝理源大師」が寛平年中宇多天皇の勅命により、大峯山再興のときに法力によって大蛇を封じ込めたという伝説もある。

蟷螂の岩屋・蝙蝠の岩屋の案内板。

案内板が立っている。大峰山一合目、嫁ヶ茶屋の横の階段を山上川に向かって下りる。

崖には何やら異様な穴があちら此方にあいている。昔は蝙蝠が沢山棲んでいたらしいが、今はいない。

崖には何やら異様な穴があちら此方にあいている。昔は蝙蝠が沢山棲んでいたらしいが、今はいない。
蝙蝠の岩屋の名の由来は、役の行者が大峰山開山の際、この洞窟を仮の住まいとし修行した。籠(こ)もり修行が蝙蝠の棲みかになぞらえ蝙蝠の岩屋になったとか。

蝙蝠の岩屋。鉄橋の奥が洞窟だ。背を屈めて入らなければ、突き出た岩で頭を打つので注意。

青色の鉄橋を渡り対岸に。洞窟の中は明かりなど全くない。蟷螂の岩屋の前で見学料を払うときに、懐中電灯かローソクのトーチランプを借りる。

蟷螂窟(蟷螂の岩屋)

蟷螂の岩屋・修験道者修行の洞穴

最初の写真に小屋が見える。この小屋が見学料金所だ。小屋の後ろには蟷螂の岩屋の入口がある。。この時期になると蟷螂の岩屋の見学は土曜、日曜に限るらしい。平日は見学は出来ないとの事だ。蟷螂とは「カマキリ」のことで、修験の道者が洞に入るとき洞の入口が低いので、「カマキリ」のようによつん這になりながら入るところから名づけられたという。洞窟の内部は灯りなど全くない。見学料を支払う際懐中電灯かローソクのトーチランプを貸してくれる。

朝日を浴びて洞窟がはっきり見えてくる。

朝日を浴びて洞窟がはっきり見えてくる。

蟷螂の岩屋の案内板

・修験道の始祖、役の行者が今から1300年前の飛鳥時代に大峰山一之行場として開かれた行場。現在でも修行僧が訪れ修行をしている。

11月末から4月末までは閉門との事で、夏休みなどになると家族連れが訪れる。見学料金は蝙蝠の岩屋と共通券で300円だ。幼児は無料。
所在地:奈良県吉野郡天川村大字洞川

山道の道端に咲く草花

早朝の山道。草花についた露が朝日
を浴びて光っていた。

行者道

道しるべから山上川に降りると行者道
がある。

早朝の天川村洞川(どろがわ)地区

晩秋、朝の洞川地区

午前7時半、天川村洞川(どろがわ)はまだひっそりしている。偶に工事用のトラックが通るぐらいだ。空は晴れ渡っているが気温は低い。おそらく7〜8°位か。インナーを穿いていたので、足もとはさほど寒くはないが、上はサマージャンバー一枚。カメラを持つ手も冷えきる。霜が若干降りていた。だが空気は澄み切っている。大峰山の霊気が漂うかのごとく。

冬支度をする晩秋のせせらぎ(click)

山上川

澄み切った水が囁くような小さな音を立てた流れていく。朝日を浴びた川添の木々が濃い緑から赤みを帯びた緑に変化していく。
毎日毎日この光景が繰返されて行くのだろう。流れいく川の水に手を入れてみた。
思わず身震いする。一寸オーバーな表現だが奈良県の山奥、天川村洞川の静かな朝の姿なのだ。

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